人気料理家・栗原心平さんに聞く「こくベジの美味しい食べ方」~野菜たっぷり夏養生の混ぜごはん~

こと・もの

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国分寺市内の農家が栽培、生産している地場農畜産物「こくベジ」。特に夏から秋に向けて、生産者がこだわってつくった新鮮な野菜が、JA東京むさし国分寺支店や直売所などで簡単に手に入るようになります。

でも、野菜のうまみを引き出すにはどうしたらいいのでしょうか。

人気料理家・栗原心平さんは「野菜のうまみを引き出すのは“塩”」だといいます。薄くスライスした夏野菜や、さいの目切りにしたトマトに塩を加えることで野菜はぐっとおいしくなり、チーズやハーブを上手に使うことで、普段の野菜がワンランク上の料理になります。

2026年6月29日に国分寺駅直結cocobunji5階にある「カフェローカル」で実施した料理イベント「栗原心平とこくベジを味わう」で教わったメニューのレシピを公開します!

 

家庭でも作りやすい、夏にぴったりのこくベジメニュー

料理家・栗原心平さんが作ったのは、彩り豊かなこくベジをたっぷり味わえる「野菜たっぷり 夏養生の混ぜごはん」。しょうがを効かせたジンジャーポークに、フレッシュトマトソース、ズッキーニとカッテージチーズの冷菜、クミンとフェンネルを使った大根とにんじんの和えものを合わせました。

3種の野菜料理にはオリーブオイルを使い、それぞれチーズやハーブ、スパイスを組み合わせて仕上げています。それぞれを味わうのはもちろん、ごはんと一緒に全体を混ぜながら食べることで、野菜の食感や香り、肉のうま味が一体となって楽しめます。食欲が落ちる夏でもモリモリ食べられる一品です。

野菜たっぷり 夏養生の混ぜごはん。右上は松本製茶の緑茶と国分寺中村農園のイチゴビール。

 

  • レシピ「野菜たっぷり 夏養生の混ぜごはん」

【材料(5~6人分)】

・豚バラ肉(薄切り) 300g

・塩 小さじ1/4

・黒こしょう 適量

・玉ねぎ(みじん切り) 50g

・ A しょうが(すりおろし) 2片分(30g)、しょうゆ 大さじ3、酒 大さじ2、みりん 大さじ1、白すりごま 大さじ1/2、砂糖 小さじ1と1/2

・温かいごはん 160g×5~6人分

 

<フレッシュトマトソース>

トマト                                      1個(300g)

A

塩                             小さじ1/3

黒こしょう             適量

パルミジャーノチーズ(すりおろし)                  5g

オリーブ油             大さじ1

①トマトは1cm角に切り、ボウルに入れる。

②Aを加えて混ぜ合わせる。

 

<ズッキーニとカッテージチーズの冷菜>

ズッキーニ                                   1本(200g)

塩                                                    小さじ1/3

A

カッテージチーズ   80g

塩                                小さじ1/3

黒こしょう                適量

オリーブ油                大さじ1

①ズッキーニはスライサーなどで薄い輪切りにする。

ボウルに入れ、塩を振って全体にまぶす。

②しんなりとしたら水けを絞り、Aを加えて和える。

 

<大根とにんじんの和えもの>

大根                                             200g

にんじん                                     70g

塩                                                 小さじ1/3

A

フェンネル(葉)           15g

オリーブ油                   大さじ2

レモン果汁                   大さじ1

クミンシード              小さじ1/2

塩                                   小さじ1/3

①フェンネルの葉は1センチ幅に切る。

②大根は皮をむいてスライサーでせん切りにする。

にんじんは皮つきのまません切りにする。

ボウルに入れ、塩を振って全体にまぶす。

③しんなりとしたら水けを絞り、Aを加えて和える。

 

<ジンジャーポーク>

【作り方】

①豚バラ肉は塩、黒こしょうを振る。

②フライパンを熱し、油をひかずに豚肉を強火で炒める。

③肉に火が入ったらAを加え、中火で煮詰める。

④煮汁にとろみがついたら、玉ねぎを加えて混ぜ合わせ、全体がなじんだら火を止める。

⑤器に温かいごはんを盛り、ジンジャーポーク60g、フレッシュトマトソース50g、ズッキーニとカッテージチーズの冷菜30g、大根とにんじんの和えもの25gをのせる。

⑥全体を混ぜながらいただく。

料理家栗原心平さん

 

清水農園さんおすすめ「ズッキーニの美味しい食べ方」

イベントには、北町にある農家清水農園の清水雄一郎さんが黄色と薄い緑色のズッキーニを提供してくれました。ズッキーニは、定番のソテーやガーリック炒め、ラタテュイユなど様々な料理で楽しめる夏の野菜。

「今日用意した薄い緑色のズッキーニは生食向きで、果肉がみずみずしく、ほんのり甘みがあります。とても柔らく、スライスしてサラダで食べると美味しいです。エメラルドズッキーニとかオリーブヤングマンと言われる品種です。ベジヌードルカッターを使って麺状にして食べるのも、食感が変わって面白いです。黄色いズッキーニの生食は、味が薄くて青臭さもなく、淡白な味わいです」と清水さん。

清水農園の清水雄一郎さん。イベントに登壇後、参加者と談笑しながら試食した。

 

野菜を介して作る人(農家)、運ぶ人、料理する人(飲食店)、売る人(JAなど)をつなげ、国分寺のまちの中を循環しながら、最後は美味しい一皿として私たち(消費者)の元に届くこくベジ。

そこに関わる人達の存在をちょっとでも想像しながら頂くと、さらに味わい深く感じるのかもしれません。ぜひ色々な調理法で季節のこくベジを気軽に食べてみてください。

 

栗原心平(くりはら・しんぺい)|料理家

株式会社ゆとりの空間 代表取締役社長。

会社の経営に携わる一方、幼い頃から培ってきた料理の経験を活かし、料理家としても活動。全国各地で出会った食材や料理、お酒から着想を得て、日々のごはんのおかずにも、お酒に合うつまみにもなる、作りやすく実践的なレシピを提案している。

代表的著書に『栗原家のごはん 祖母から母に、母から僕に、そして僕から息子へ。』『栗原家のごはん 一年の食卓』(大和書房)ほか多数。最新著書『小学生からチャレンジ!栗原心平のお料理ドリル』(小学館)が好評発売中。テレビ東京系列『ぺこもぐキッチン』にレギュラー出演中。

 

〇こくベジって何だろう?

市内の飲食店の店頭に、「こくベジ」と書かれた白いタペストリーが掲げてあるのを見たことはありますか。こくベジとは、国分寺市内の農家が栽培、生産している地場農畜産物の愛称。農家から朝収穫したばかりの野菜などが、その日の内に飲食店に届けられ、市内約100店舗でこくベジを使ったメニューが食べられています。

 

〇こくベジサイト

https://kokuvege.jp/

 

〇イベントの料理に使ったこくベジと生産した農家さん

・玉ねぎ:岸野農園

岸野農園の野菜は、見た目がダイナミックで大きく、味はしっかりしています。

・トマト:関口園

皮が薄く味が濃い完熟トマト「サンロード」。完熟してから収穫するため、運搬には向かない。そのため市場に出回らない貴重な地元産トマトです。

・ズッキーニ:清水農園

清水農園は、江戸時代の新田開発から続く畑。落ち葉や農工大の馬術部の馬糞の堆肥を使った自家堆肥による循環型農業を実践しています。

・大根:小坂農園

島なす、東京うど、半次郎キュウリなど、江戸時代から続く伝統野菜を含む多種多様な野菜を栽培しています。フレンチの三國シェフも小坂さんの野菜を使っています。

・にんじん:佐藤園

約2ヘクタールの農地を有する国分寺で最も大きな農家のひとつ。約20品目の野菜を育てています。美味しくて見た目も綺麗ということを重視して栽培しています。

・フェンネル:中村園芸

じゃがいもを専門に作っている農家さんが、料理に合うハーブをていねいに育てています。

・国分寺茶:松本製茶

創業60年以上、国分寺市内で唯一の茶畑を持つお茶農家。栽培から製造加工、販売まで一貫して手掛ける。おすすめは緑茶で、甘みとコクがしっかりと味わえます。水出しでも美味しく頂けます。

・イチゴビール:国分寺中村農園

中村農園さんのイチゴはハウス栽培で作られていて、消費地の近さを活かして完熟で収穫されています。フルーティなイチゴの風味がはっきり感じられるお酒です。

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