【国分寺お店大賞】国分寺ぶんぶんチャンネル取材!「le fournil木もれび」&「ル スリール ダンジュ」
【le fournil 木もれび店主】田中浩一さん 【ル スリール ダンジュ店主】木村勝司さん

目次
国分寺市広報番組「国分寺ぶんぶんチャンネル」と「国分寺お店大賞」常連店へ
国分寺の情報発信のひとつに、市の情報や魅力などを分かりやすく紹介する広報番組「国分寺ぶんぶんチャンネル」があります。毎回異なるMC“ぶんぶんメッセンジャー”が実際に見て、食べて、体験したことをお届けする15分番組で、毎日正午からJ:COM チャンネルでテレビ放送しており、国分寺市の公式YouTubeチャンネルにアーカイブしています。
2025年5月の放送は本サイト「国分寺市観光シティプロモーションサイト」を紹介するということで、「せっかくなら取材風景も紹介してもらおう!」と、「国分寺お店大賞」の殿堂入りであるベーカリー「le fournil (ルフォーニル)木もれび」と、パティスリー「ル スリール ダンジュ」への取材を同時に行いました。
ぶんぶんメッセンジャー・向井沙耶さんと共に、お店の魅力にたっぷり触れてきたので、その様子をお届けします。

5月のぶんぶんメッセンジャー・向井沙耶さん
住宅地にひっそりと佇む、「湯種食ぱん」が人気の「le fournil 木もれび」
1軒目は、JR中央線・西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺駅」北口から徒歩15分ほどの場所にあるベーカリー「le fournil 木もれび」です。キッシュやミートパイ、サンドイッチやカレーパンなど食事にぴったりの総菜パンをはじめ、チーズを練りこんだフランスパンや毎日でも食べ飽きない食パン、手土産にピッタリのクッキーやケーキなど、バラエティ豊かなパンやスイーツが5~60種類並んでいます。

ガラスケースに並んだパンを見て対面で注文をするスタイル

1番人気の「湯種食ぱん」。時間をかけて仕込むことでもっちり食感に。焼きたてが並ぶのは11時頃
お店を切り盛りするのは田中浩一さんと妻の麻里さん。浩一さんは“ものづくりがしたい”という思いから大学卒業と同時にパンの世界に入って12年。2013年に「le fournil 木もれび」をオープンしてからは、9時の開店に向けて早朝4時から仕込みを始めているそうです。大変な日々の中でも長年続けてこられたパンの魅力は「上手くできても、できなくても、ものをつくることが楽しいと思えたところ」だとか。

昭島市から始まり、練馬区、埼玉県、立川市など、個人店や大手ベ ぺーカリーで経験を積んできた田中浩一さん
- 種類豊富に揃うパン
- クロワッサンとマフィンが合わさった「クロフィン」などスイーツも見逃せない
ぶんぶんメッセンジャー・向井沙耶さんはメロンパンが大好物!ということで早速試食。「le fournil 木もれび」のメロンパンは、国分寺にある「ろばや」(有機栽培コーヒーやフェアトレードコーヒーを専門に焙煎し、有機栽培の紅茶をインドから直輸入している店)のアールグレイ茶葉を粉砕してクッキー生地に練りこんだ「アールグレイのメロンパン」。ふわふわのパンと噛み応えがしっかりとしたクッキー生地の異なる食感が楽しく、噛むほどに紅茶の爽やかな風味が広がります。他にもこくベジを使った「野菜のフォカッチャ」など、「le fournil 木もれび」では地域の素材を積極的に取り入れています。
- 「アールグレイのメロンパン」を試食する向井さん
- 「アールグレイのメロンパン」(右奥)と「野菜のフォカッチャ」(左手前)。取材日のフォカッチャにはジューシーな国分寺産のカブがたっぷり
向井さんからの「どうやってパンに愛情を込めていますか?」の質問に対する浩一さんの答えは、「忙しくてもできるだけに丁寧に扱うこと」。「そうした思いが店の柔らかな雰囲気やパンの美味しさにつながり、国分寺お店大賞につながっているんですね」と向井さん。しかし浩一さんは「それよりも、心地よいと思っていただける接客ができていて、スタッフとお客さまが作る空気がとても良いんです。そこが評価いただけているのだと思います」と話します。
駅から離れた住宅地にあるからこそ、ここを目的にわざわざ訪れる根強いファンに支えられている「le fournil 木もれび」。自分や家族のための日々のパン、友人や親しい人たちと集まる際の手土産、ご褒美スイーツなど、豊かな気持ちになれる美味しいパンを求めて、ぜひ気軽に訪れてみてください。

「湯種食ぱん」に続いて人気の「スモークサーモンとほうれん草のキッシュ」(手前)と「大納言」(右)。「コーヒーデニッシュ」には、国分寺のコーヒースタンド「ライフサイズクライブ」のコーヒーを使用
店舗情報
le fournil 木もれび
住所:東京都国分寺市本多5-22-6 APセダン 1F
電話:042-325-7569
駐車場:なし
URL:https://www.instagram.com/le.fournil.komorebi/
アクセス:JR中央線・西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺駅」北口徒歩約15分
「子どもに喜んでもらいたい」という気持ちに溢れたパティスリー「ル スリール ダンジュ」
訪れたのは、JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅」南口から徒歩約10分、2025年1月に移転してきた国分寺市役所からすぐの場所にあるパティスリー「ル スリール ダンジュ」です。

「ル スリール ダンジュ」店主・木村勝司さん
店主の木村さんは福島県いわき市のご出身。18歳で上京した後、横浜や吉祥寺で製菓を学び、帝国ホテルのベーカリー部や、名だたるシェフを輩出していることで有名な銀座和光のチョコレートショップ「ルショワ」で経験を積むなど、自身を「なんでもやりたいタイプ」と認識されている通り、数多くの現場を経験してから独立をしました。
- 多摩地域ならではの山の名前を付けたモンブラン「高尾山」など、地域性が感じられるケーキが多数
- 国分寺の名所・真姿の池に由来するシュークリーム「真姿のシュー」

前日に並んでいたケーキやパンを値引きして販売することでフードロス問題にも取り組む
「ル スリール ダンジュ」のオープンは2003年3月。もともとは地元・いわき市へのUターンを考えていたそうですが、東京で学んだスイーツと地方でニーズのあるスイーツの違いに悩んでいたことや、歴史があり緑が多く住みやすい国分寺の環境を気に入ったこともあり、かつて妻の祖父母が文房具店を営んでいたという今の場所にお店を構えました。

修業時代に夜な夜なトライ&エラーを繰り返して可愛さを極めたという“顔イチゴ”
木村さんが大切にしているのは「子どもたちと一緒に楽しむこと」。過去には自由研究の手伝いになるようにと、黄身と白身が逆転する“逆さ茹で卵”の実験やバターづくりなど、さまざまな取り組みを子どもたちに向けて実施してきました。それは、自身が小学生だった頃にパティシエ(ケーキ屋さん)が“なりたい職業”ナンバーワンだったことに由来しています。地域の子どもたちがお菓子に触れる機会を増やし、子どもたちの夢を応援したいという思いがあるそうです。
そして、取材を行った春休み期間中に実施していたのが“駄菓子屋”営業(不定期開催)。お菓子はすべて手作りで、買えるのは3歳から中学生まで。1日1回100円までで現金支払いのみ。木村さんは、「大きいものを少し買うのか、小さいものをたくさん合わせて100円にするのか。自分自身が駄菓子屋で学んだことも多く、それを子どもたちにも体感してほしいと思いました。大人は買えないし、親は口出し禁止。子どもだけの特別を楽しんでもらえたら嬉しいです」と駄菓子屋営業を行う理由を教えてくれました。

約5年前から期間限定でスタートした駄菓子屋。初回は1日限定ということもあり、なんと300人近くが並んだそう
色とりどりのケーキはもちろん、駄菓子やパン、クッキーなどさまざまなペイストリーが並ぶ「ル スリール ダンジュ」。1番人気は、しっとりふわふわのスポンジに3種類の生クリームをブレンドした「ショートケーキ」。週末は20~30台ほど、20年間の営業の中で2万個を超える数を作ってきたといいます。
「それだけ子どもたちを笑顔にしてきたと思うと嬉しいですね」と笑顔で話す木村さん。ショートケーキを試食した向井さんも「しっとりふわふわ!甘すぎないので、いくらでも食べられそうです!」と満面の笑みに。

向井さんの誕生日が近かったことから、ネームプレートを追加して急きょバースデーケーキ仕様に
最後に向井さんから木村さんへ「これからどのようなお店を目指していきたいですか?」と質問をすると、木村さんからは次のような回答をいただきました。
「今まで山あり谷ありいろいろなことを見てきたので、これからは自分が楽しいと思えることをやっていきたいですね。売上とか物価高とか考え過ぎずに、子どもと一緒に素直にお菓子作りが楽しいと思ってもらえるように過ごしていきたいです」
既に体現されていることで、ファミリー層を中心に地域に愛されている「ル スリール ダンジュ」。誕生日などの記念日や日々の癒しとして、子ども思いの店主ならではの優しい味に触れてみてください。

人気TOP3は「ショートケーキ」(手前)、チョコクリームと生クリームが2層になった「お鷹の石畳」(左)、クリームの中にクッキーを入れたザクザク食感が楽しめる「ミルフィーユ」(奥)
店舗情報
ル スリール ダンジュ
住所:東京都国分寺市西元町2-17-10
電話:042-304-3255
駐車場:なし
URL:https://le-sourire-dange.jp/
アクセス:JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅」南口徒歩約10分
【向井沙耶さん撮影の一枚!】

普段撮影したり、取材したりする編集者・カメラマンの姿をとらえた1枚
5月の「国分寺ぶんぶんチャンネル」は下記でチェック!
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